20081009

Bangkok Impact

■なんか間空きすぎて何から書いていいやらですが、Lilmag blogで触れられたので更新するか。そうそう野中モモさんのマンガ紹介同人誌『少女と少年と大人のための漫画読本 2007-2008』のオマケ小冊子にコメントさせてもらってます。というかメッセンジャーの会話を「これ使っていい?」と聞かれたのでその場で安請け合いしたのだが、届いた現物を見てどっちかというと後悔した。本当に、市井のマンガ有識者のみなさんの熱烈・的確・面白コメントだらけで、普段まったくマンガを読まない俺の生温いコメントが浮いていた……。でもこの本のおかげで面白い作品に出会えたのはありがたくてちびちび参考にさせてもらってます。『キャノン先生トばしすぎ』とか(そこかよ)。たぶんマンガを熱烈に好きか、逆にぜんぜんマンガに馴染みのない俺のような読者にこそ響く魅力的なレビューだらけなので、気になる方はぜひどうぞ。

■9月末にタイに観光に行きました。現地の友人ご夫妻に全面的にお世話になり約1週間。ホアヒンという海辺の街とバンコク市内。政情不安で9月アタマには非常事態宣言とか出ててどうなることかと思ったが、行ってみたら特に危険なサインもなく。とりあえず食い物はなんでもうまい。うまくて安い。屋台だと4人でたらふく食べて200バーツ(約600円)とかそういう世界。

■サイアムっていうバンコクの原宿みたいな場所でCDもちょこちょこ買ったんだけど、一番よかったのはSweet Nujかな。石川秀美似の少女のストレンジなジャケに異様に惹かれたのと、売り子の「64歳のおばあちゃんの初デビュー作」との解説で購入したのだが、これがタイのブロッサム・ディアリーというべきオールドタイミー盤だった。かわいいです。



■デパートとかは日本と一緒。プラダとかグッチとか海外ブランドがこぎれいに並んでる感じ。サイアムの隣の駅のマーブンクロン(MBK)っていうデカいショッピングセンターはなんか雑多な感じで面白かった。4階がデジタルコーナーで、携帯電話屋が一面に……。合間にあるコピーDVD屋では韓国・台湾のドラマが人気でした。日本のアイドルやドラマもあったけどやや勢いで劣った。聞いた話だと、台湾のドラマは全部撮影し終えてから放送開始して、出演者がアジア各国回るらしくて、日本のドラマも国内で消費してないでアジア巡業真剣にやったらよいのではないでしょうか。

■夜遊びとかはしなかったのだが、唯一それっぽい場所としてはSoi Music木村君のおすすめでエカマイのHappy Monday Barに行った(写真)。Moderndogっていうタイのオルタナ人気バンドのメンバーがショッピングセンターの一角で経営してるカフェバー的な店なんですが、行ったらハシエンダの斜めストライプが目に飛び込んできてびびったよ。Happy Mondayってそれか! 東京で言うと代官山とか中目黒っぽい感じ、かね、オープンエア席あってDJブースにDJがいて。客のお洒落レベルがもうサイアムどころじゃなくて、みんな若くて。でもギョーカイ感というよりアッパーミドル感、学生感。行ったときはなんか襟付きシャツのDJが泣き虫ニューウェイヴィー・ディスコかけてて、ダフト・パンクが2曲くらいかかってた。



■書いてたら疲れてきたので近況手短に。テレビ視聴計画。10月期は「かんなぎ」が楽しみ。初回もなんか「萌え」じゃなく何度も見れる感じ醸し出してて期待です。たまたま見た「とある魔術の禁書目録」も初回よかったので継続視聴の予定。土曜26時のホイチョイ(!)の実写/アニメ「絶対やれるギリシャ神話」はなんか期待したより(期待したのか)ショボかったので、今週から同じ時間帯はTVKで「ケメコデラックス!」を録画することにします。低身長ツンデレ釘宮枠の「とらドラ!」もじわじわ見てしまいそうです。

■って全然近況じゃない。タイから帰りの飛行機で読んだ和久井光司『『at武道館』をつくった男 ディレクター野中と洋楽ロック黄金時代』面白かった。チープ・トリックやクラッシュの日本盤を手がけたCBS・ソニー/EPICソニーの洋楽ディレクター、野中規雄氏の聞き書き伝で、成功が相次ぐ「日本洋楽」黄金期の景気のいい話もさることながら、個人的には80年代のG.I.オレンジを仕掛けた話や中西俊夫のMELONをデビューさせた話にヘェーっと。