20111130

第10回ハロプロ楽曲大賞2011 アイドル楽曲部門

第10回ハロプロ楽曲大賞2011」の「アイドル楽曲部門」に今年も投票します。ポップスとしての出来の良さに加え、1票を投じたい、個人的な想いもある曲となるとそう数はなかった。

5. tengal6 / プチャヘンザ!

5月7日の「SEX CITY」、20人も入ればいっぱいみたいな小箱にぎゅう詰めの中で観た彼女たちは最高だった。夜遊びできる年頃のキュートな女の子たち、こういう枠のアイドルもありだろう。tofubeats詞曲の鮮やかな印象に、自分も出たIpopFAで初披露された思い出も加味して1票を。ビデオも素敵。

4. ももいろクローバー / ミライボウル

ミュージカル仕立てで天真爛漫な可愛さとアスリート的なパワーや絶倫のイメージを同居させた、彼女たちの魅力の集大成みたいな曲と思う。結果的に早見あかり脱退〜グループ改名前のラストシングルであり、ももクロがかろうじて「3B Junior」の一員であった時代の最後の曲にもなった。

3. Negicco / ガッター! ガッター! ガッター!

震災から8日めの3月19日、多くのアイドルがイベントを自粛・中止したりする中、決行された渋谷でのワンマンライブ。美しいこの街を守りたい……「東京は夜の七時」を下敷きにしたご当地特撮ヒーローのテーマソングなんてものに、心から感謝を抱き泣きながら聴き入る日が来るとは誰が予想しただろう。

2. 東京女子流 / ゆうやけハナビ

一定のスタッフでサウンド面の一貫性を保ちつつ、成長期のアイドル性も持つ女子流は、今年も乱世の中のオアシスのようだった。シングルA面では背伸び路線を押してきているが、初恋の体感時間がドキドキでスローモーションになってるこの曲に個人的には特に魅力を感じる。あぁ、ちょっとだけ待って。

1. LinQ / ハジメマシテ

YouTubeで聴いた公演曲に恋をして、渡独前の7月に駆け込みでたまらず福岡まで飛んだ。1曲目、客に背を向けて登場したメンバーがくるりとこちらを向いて「ハ!ジ!メマシテ!」。飽和しているように見えてまだまだこんなフレッシュな出会いがあるんだから、アイドルポップスはやめられない。


追記:6〜25位についてはこちら

20111128

GarageBandパーフェクトレッスン

10月末に、編集制作を担当した書籍『GarageBandパーフェクトレッスン』が発売になりました。1カ月が過ぎ、解説動画やサンプルなどが出そろったので、改めてご紹介いたします。
『GarageBandパーフェクトレッスン
10分でオリジナル曲ができるDTMカンタン作曲術』

著者:オブスキュアインク+PsycheSayBoom!!!
(リットーミュージック)

本書は、基本的にはMacに同梱されている作曲ソフト「GarageBand」のマニュアル本です。

GarageBandは、演奏や音楽理論の心得がなくても、ソフトに内蔵された演奏パーツの組み合わせで曲が作れてしまう面白いソフトです。本書では、初めてGarageBandを触る人でも曲を完成できるように、その基本的な操作を一通り解説しています。

さらに、GarageBandで既成曲の「リミックス」を行うというより高度な方法を紹介しているのが、類書にない特長です。

となると、サンプル楽曲とリミックス作例が重要ですね。そこで今回は、実際にGarageBandでさまざまなリミックス/エディット作品を制作しておられる、「ダクトさん」ことPsycheSayBoom!!!(再結成ブーム)さんにご協力を仰ぎました。特に、リミックス手法を紙面と動画で解説したPart 7が目玉です。

手持ちのMacとこの本があれば、すぐに曲作りがスタートできます。


●サンプル曲は3種類
操作が簡単といっても、どの程度の曲ができるのか。
まずは以下のサポートサイトで、3曲のサンプル曲を聴いてみてください。
http://www.rittor-music.co.jp/gband/

  1. チュートリアル・データ01:GarageBand内蔵のループ音源だけで作ったもの
  2. チュートリアル・データ02:内蔵ループ音源で組み立てたトラックに、ギターの生演奏を加えたもの
  3. 既存の楽曲のリミックス(the SHUWA「Let Me Be Your Light(PsycheSayBoom!!! remix)」)

Aは、ありあわせの素材から、組み合わせと編集のテクニックで曲をブラッシュアップしているところがポイントです。

Bは、Aと同様に内蔵音源オケを作ってから、エレキギターをMacに接続して録音したものです。特に高価な機材などを使わず、Macにケーブルを直接挿して、GarageBand内蔵のエフェクトなどで音を整えて録音されています。GarageBandは、このようにハードディスクレコーディングにも使えるわけです。

以上のA、Bのサンプル曲は、GarageBandで開けるプロジェクトファイルもダウンロード提供しています。データの作り方の参考にしてください。


●GarageBandでEDIT&REMIX!
さて、本書の目玉となるのが、Cの「既存の楽曲のリミックス」です。
Part7は「GarageBandでリミックスに挑戦!」と題して、ダクトさんによるリミックス制作の工程を紙面と動画で解説しています。

原曲:the SHUWA「Let Me Be Your Light」(→iTunes Store
今回はロックバンドのthe SHUWAさんの曲を正式にお借りし、これをダクトさんにリミックスしていただきました。バンドサウンドの原曲に、リズムやシンセを加え、さらにダクトさんの一流の「エディット(EDIT)」と呼ばれる手法を駆使しながら、ダンスミュージックとして再構成していきます。

仕上がりを聴いてみてください。こんな作業が、すべてMac同梱のソフトでできてしいまう、というのがミソですね。


解説動画は全6本あります。ダクトさん自らが、紙面ではわかりづらいポイントに絞って、実際のGarageBandの作業画面を見せながら秘伝のテクニックを解説してくれています。

【01】曲を通して聞く
【02】歌い出しのエディット
【03】声のエディット
【04】デックストップエフェクトのシミュレーション
【05】伸びる音をスイッチングのように切る
【06】ドラムブレイクと掛け合わせる


これを観るだけでも、GarageBandの可能性と面白さが伝わるのではないでしょうか?
興味を持たれた方は、ぜひ本書を手にとって、操作を学んでください。

『GarageBandパーフェクトレッスン』、よろしくお願いいたします。


※次回は、本書が生まれた背景でもある「エディット」についてや、ダクトさんがGarageBandでエディットを制作していくことになったある発見についてもお話したいと思います。

20111110

LinQの東京公演

福岡のアイドルグループ・LinQが今週東京に上陸中とのこと。
http://www.loveinq.com/
今週11月11日金曜日に新宿LOFTでワンマンをやるので、これはぜひお近くの方に観ていただきたいと思います。
曲がよい。メンバー構成がよい。それでいてなかなか観れません。
自分も渡独を直後に控えた7月末、「いまでなきゃ観れない」との焦りに背中を押されてたまらず福岡に日帰り遠征とかしてしまいましたが、その判断は間違ってなかった、と思っています。


●曲がよい(のにめったに聴けない)
そもそも尻の重い自分に航空券を買わせた要因は、YouTubeに上がっていたオリジナル曲がどれもこれも素晴らしく、しかもショートバージョンしかなかったからです。デビュー盤収録の「FOR YOU」や2nd「カロリーなんて」のような“MIXが打ちやすい”タイプの現代的なアイドルソングもそれはそれで良いのですが、子どもチーム(LinQ Qty)の歌うミディアム曲「きもち」だったり、特にパフォーマンスの核となるお姉さんチーム(LinQ Lady)のさわやかなソウル系の曲がもろに好みで。特に後者がまったくCD等で手に入らないのが痛い。行かなきゃ聴けないわけです。


●メンバー構成がよい
LinQのメンバーは、上は25歳の年長組「LinQ Lady」と、下は12歳の年少組「LinQ Qty」に大きく2つに分かれています。SDNやpre-diaみたいに大学生〜20代のフレッシュな色気のある年代と、さくら学院やももクロみたいに成長中の中高生が両方いて、それがそのまま見た目と曲のバリエーションにつながっている。高木悠未(ゆうみん、中2)の万年小学生のようなルックスやフリーダム過ぎる言動を楽しみつつ、リーダーの上原あさみやバスガイドでMC担当の深瀬智聖(ともに25)のカッコいいパフォーマンスに魅了される、等々。自分のように、「ちっちゃい子も観たいけど音楽はセクシーであってほしい」みたいな客にはちょうどいい混合具合なわけです。


●好きな5曲
まあこういうのは実際聴いてみてナンボでしょうから、YouTubeで聴ける個人的におすすめの曲を。


「ハジメマシテ」
インディーズ1stシングル。ベースがよく動く生のバンドサウンドにやられましたね。一部のアイドルポップス好きには既に今夏のアンセムのひとつだったんじゃないでしょうか。


「さくら果実」
年少Qtyチームの曲で、小首をかしげ手を振る振りも可愛い。Perfume以降を感じさせるエレクトロ系の四つ打ちですが、YouTubeにない終盤にもまたひと盛り上がりあるのでご注目。


「きもち」
今週発売になった2ndシングル所収。これもQtyチームが歌う、冬シーズンにぴったりっぽいラップ入りのミディアム曲。レパートリーにこういう曲調が生まれるとこに魅力を感じるわけです。


「夏magic」
公演中盤、スコールの音に導かれて始まるLinQ Ladyパートの最初を飾る名曲。残念ながら現在はやってないみたいだけど、夏のうちにこれ聴きたくて飛行機取ったところは確実にある。総合プロデューサーH(eichi)氏とも関係のある、YANAGIMAN氏の曲なのだとか。


「Pretty Woman」
LinQ Lady愛しいわー、ってこれ観て思った。振られた男を見返してやる的な、今どきのアイドルであんまりないタイプの詞ですね。


どうですかね。他にもいろいろあるので各自聴いていただくとして、YouTubeにある以外にも新曲が続々とできているようです。僕がまだ生では観てない新曲の「手をつないで」とか「wake up」、しっとりしたシャッフルの「雨にぬれても」(タイトル!)などなど。東京初ワンマンではこの辺もやるのかな、正直うらやましいですが。またインストアとかもいろいろあるみたいなので公式をチェックしてみてください。

TOWER RECORDS presents “LinQ” TOKYO FIRST ONEMAN LIVE「ハジメマシテ」
http://www.loveinq.com/blog/2011/11/11/3150.html
日時:2011-11-11, 金曜日 19:00 -
場所:新宿LOFT
料金:2,000円(税込) ※1ドリンク500円別