20080301

ピンク・フラミンゴが無修正になる日

旧ヘラルドが買ったまま公開されぬままになってたジョン・ウォーターズ先生の最新作『ア・ダーティ・シェイム』がDVDスルーながら発売決定。まずはめでたい。
これは「頭をぶつけると淫乱化する」というほんとにどうしようもない設定でわいわいやってる、それだけでも最高に楽しい映画なんだけど、そこにJW秘蔵の下ネタオールディーズかかりまくり、頭をぶつけるたびに古いエロ映画のフッテージがカットアップされまくり、と師匠のお洒落さ・趣味のよさもいつになく全開ですばらしい。

で、発売元のサイトには何気なくこんな告知も。
※■世界一悪趣味な映画監督ジョン・ウォーターズによる世界一お下劣な作品が、日本一露骨なバージョンで同日発売決定! 
『ピンク・フラミンゴ 無修正特別版』 デックスエンタテインメントよりセル&レンタル、同時リリース!

ついに「無修正」? デックスエンタテインメントのサイトにはまだ情報なし。Amazonには『ピンク・フラミンゴ ノーカット特別版』のタイトルで出ているが詳細不明。

問題になりそうな箇所を順番に挙げてみる。
  1. 露出狂デヴィッド・ロカリーのちんこぶらーり
  2. ディヴァインが「実の息子」に与えるフェラチオ
  3. ディヴァイン一味のホームパーティでの肛門開け閉めダンス
3.は『ピンク・フラミンゴ』といえば真っ先に問題になりそうなシーンだが、現在はビデ倫基準でもアヌス解禁だったはずなのでふつうにOKだろう。2000年代を通していわゆるインディーズAV(ビデ倫以外の機関での審査タイトル)で薄消し・アヌス丸見え傾向が激しくなり、ビデ倫もこれに押される形で、2006年8月審査タイトルからはアヌスもモザイク対象外にしてきたという。
1.は七面鳥の首がくくりつけてあり(どんなだよ)性器露出が中途半端なため、もしかするとOK。
2.が微妙だが、アヘアヘ言ってる割にはペニスが屹立してない(泣)ので「アート」枠でOK、かも。
となるとたしかに日本版・完全無修正ピンク・フラミンゴは、合法的に発売できるのかもしれない。

なんてことだ。JWの愛した、恥ずかしい場所をボカシで執拗にマーキングしつづける「世界一DIRTYなヴァージョン」が絶滅の危機にひんしている……ビデ倫がんばれ!

今朝のニュースはそんな我々にとって朗報かもしれない。

わいせつDVDに審査甘く…「ビデ倫」幹部を逮捕

ア・ダーティ・シェイム US公開バージョン ピンク・フラミンゴ ノーカット特別版